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マジンガーZ対暗黒大将軍
監督 西沢信孝
脚本 高久進
製作 登石儁一、フジテレビ東映
出演者 石丸博也田中亮一
音楽 渡辺宙明
配給 東映
公開 1974年7月25日
上映時間 43分
製作国 日本
言語 日本語
前作 マジンガーZ対ドクターヘル
次作 グレートマジンガー対ゲッターロボ
  

マジンガーZ対暗黒大将軍』(まじんがーゼットたいあんこくだいしょうぐん)は、1974年7月25日に「東映まんがまつり」にて上映された日本アニメ映画作品。

テンプレート:ネタバレ

概要 編集

テレビアニメマジンガーZ』の映画オリジナル作品第二弾。本作では、次作『グレートマジンガー』より主人公・剣鉄也とグレートマジンガーをはじめとするキャラクターが登場しており、『マジンガーZ』のテレビ版最終回を先取りした展開となっている。

当時人気絶頂であったフィンガー5にあやかり、この夏のまんがまつり興行は「フィンガー5と遊ぼう!東映まんがまつり」と銘打たれ、フィンガー5の出演映画『フィンガー5の大冒険』がメインに据えられる形で本作が組み込まれている。

グレートマジンガーの頭部ビジュアルは講談社の「テレビマガジン」誌上で(「マジンガーズクラブ」会員証のデザインとして)逸早く紹介されていたものの名称までは明らかにされておらず、当時の児童はクライマックスに颯爽と現れたグレートの勇姿に会員証の面影を見て(「マジンガーズクラブ」会員であったか否かにかかわらず)凄まじい衝撃を受けることとなった。まさにメディアミックスの走りとも言うべき前代未聞の交代劇であり、一大イベントだったのである。

なお、タイトルと裏腹に暗黒大将軍とマジンガーZが直接対決する場面は全く無い。

ストーリー 編集

ドクターヘル一味を壊滅させ、平和を謳歌する兜甲児や弓さやか達だったが、ある日突如として世界各国の主要都市を謎の巨大ロボット群が襲撃。彼らこそミケーネ帝国暗黒大将軍が送り込んだ戦闘獣軍団の先発隊だったのだ!

ニューヨークロンドンパリモスクワを壊滅させたその魔の手はもちろん日本にも伸びていた。東京襲撃の報告を受け出動したマジンガーZだったが、新たな敵・戦闘獣の攻撃力は機械獣を遥かに凌駕しており大苦戦を強いられる。何とか敵を退け首都の壊滅は食い止めたものの、Zもかつてない大ダメージを受ける結果に終わった。さらに光子力研究所も襲われダイアナンAは大破、シローも生死をさまよう重傷を負ってしまう。シローへ大量の輸血を行ない最悪のコンディションの甲児と損傷の癒えないZの前に獣魔将軍が率いる戦闘獣軍団が迫る!

死を覚悟して出撃した甲児の必死の防戦も空しく、たちまち満身創痍と化すマジンガーZ。絶体絶命のピンチに新たなる勇者が颯爽と現れる。そう、彼こそ…!!

『マジンガーZ』最終回との相違点 編集

  • 登場キャラクターの声優がテレビ版と多少異なる。本作での剣鉄也は田中亮一が演じ、テレビ版での鉄也役である野田圭一は本作では戦闘獣ダンテとアルソスを演じている。また、本作での兜剣造役は大塚周夫であり、劇中では終盤まで謎の予言者に変装していた。テレビ版では柴田秀勝が演じた。また、本作での暗黒大将軍役は小林清志であるが、テレビ版では『マジンガーZ』最終回のみ富田耕生が、『グレートマジンガー』以降は緒方賢一が演じている。
  • テレビ版では登場する戦闘獣は2体のみであり、咆哮するだけで無言だったが、本作では劇場版に相応しく幹部格の獣魔将軍と13体の戦闘獣が登場しており、大半の敵が人語を発して”従来の機械獣とは違う”と実感させるインパクトを生んでいる。
  • テレビ版での甲児は戦闘獣登場の時、機械獣登場の時の様に勇ましく出撃したが、劇場版では第2ラウンドの時の出撃の前、祖父・十蔵と父・剣造の遺影を見ながら、第1ラウンドの影響か「正直言って、出撃するのが怖い…」と弱音を吐いている。
  • テレビ版ではZは完膚無きまでに痛めつけられて全く良い所なく戦闘不能にされた(バラバラに壊されたり、爆発しないだけで、完全に「破壊された」と言ってよいレベルの損傷)ため、戦闘獣は全てグレートマジンガーが倒しているが、本作ではマジンガーZも苦戦はするが相当数の戦闘獣を倒しており、最後にZとグレートの合体技も見られる。
  • 劇場版では戦闘獣に次々と攻撃されて、甲児は言う事も考える事も出来ない状態だったが、テレビ版は(相手が2体とはいえ)やられる度にモノローグで「どうにもならないのか!?」「しっかりするんだ!」「お前は無敵なんだ!不死身なんだ!」と言っている。そして、戦闘獣に手も足も出ない事実を認めようとしない。
  • テレビ版の甲児は重傷を負って気絶しベッドに寝たままで、鉄也と邂逅する場面は無かったのに対し(ただし戦闘後、一度意識が回復した甲児はグレートマジンガーが飛来しているのは見ており、その後また気絶)本作では戦闘後に鉄也と向き合って短い会話を交わしている。
  • 本作では最初の戦闘獣の襲撃で甲児の弟・シローが瀕死の重傷を負うが、テレビ版ではそのようなシーンはない。
  • 本作ではブレーンコンドルは火山から飛び出し、グレートマジンガーは海の中から浮上するが、テレビ版では共に科学要塞研究所から出動する。
  • テレビ版の最終回ではボスボロットはあまり活躍していないが、劇場版では戦闘獣ダンテを撃破する大殊勲を立てた。また劇場版ではダイアナンAはダンテのリングブーメランで破壊されているが、テレビ版のダイアナンは1度も破壊されていない。
  • オリジナルキャラクターとして7大将軍全ての特長と能力を併せ持つ獣魔将軍が登場する。

主な出演者編集

光子力研究所編集

科学要塞研究所編集

ミケーネ帝国編集

グレートマジンガー』本編と異なり、ミケーネ帝国の支配者として扱われている。
『グレートマジンガー』本編と異なり、諜報軍が登場しないため、暗黒大将軍に忠誠心を見せる。マジンガーZに関して報告を怠っていたらしく、東京攻撃部隊が壊滅するまで暗黒大将軍はマジンガーZの存在を知らなかった。
暗黒大将軍の片腕にして副官。七つの軍団の要素を全て持ち、キマイラのような姿をしている。
戦闘力はマジンガーZを軽くあしらうほど。彼に言わせればマジンガーZは「おもちゃのようなロボット」との事で、マジンガーと戦闘獣との戦闘力の差を視聴者に示していた。
武器は手に持ったトマホークランサーや口から吐く大火炎のほか、体中に存在する七つの軍団の要素を持つパーツは、アイアンカッターをも容易に噛み砕く。
マジンガーZ攻略の司令長官に任命され、七つの軍団の精鋭戦闘獣と共にマジンガーZをすんでのところまで追い詰めるも、グレートマジンガーの登場により逆転されてしまう。

登場した戦闘獣編集

()内は声を当てた声優。

対マジンガーZ
  • 魚類型・スラバ(沢田和子
  • 爬虫類型・ジャラガ(沢田和子)
  • 鳥類型・バーディアン(富田耕生
  • 昆虫型・ライゴーン(加藤修
  • 猛獣型・マモスドン(加藤修)
  • 人間型・アルソス(野田圭一
対グレートマジンガー
  • 魚類型・アルギモン
  • 鳥類型・オルピィ(富田耕生、加藤修)
  • 猛獣型・ブルンガ
  • 人間型・バルマン
  • 昆虫型・ワーダム
  • 爬虫類型・グロスデン
対ボスロボット
  • 悪霊型・ダンテ(野田圭一)

決め技編集

  1. 魚類型戦闘獣・スラバ…ドリルミサイルから光子力ビームを浴び爆死。
  2. 爬虫類型戦闘獣・ジャラガ…ジェットスクランダーで頭部を切断される。
  3. 鳥類型戦闘獣・バーディアン…サザンクロスナイフから光子力ビームを浴び爆死。
  4. 昆虫型戦闘獣・ライゴーン…アイアンカッターで頭部を切断され、ブレストファイヤーを浴びる。
  5. 猛獣型戦闘獣・マモスドン…顔面にブレストファイヤーを浴びドロドロに溶ける。
  6. 悪霊型戦闘獣・ダンテ…ミサイルに乗って猛烈な勢いで飛んできたボスボロットに背後から体当たりされて爆死。
  7. 魚類型戦闘獣・アルギモン…サンダーブレークで爆死。
  8. 鳥類型戦闘獣・オルピィ…サンダーブレークで爆死。
  9. 猛獣型戦闘獣・ブルンガ…グレートが投げたマジンガーブレードが後頭部から貫通。
  10. 人間型戦闘獣・バルマン…ネーブルミサイルで爆死。
  11. 昆虫型戦闘獣・ワーダム…アトミックパンチで頭部が全壊。
  12. 人間型戦闘獣・アルソス…ドリルミサイルを人面に受けた後に全身が崩壊。
  13. 爬虫類型戦闘獣・グロスデン…グレ-トブーメランで真っ二つ。
  14. 獣魔将軍…自らの火炎をグレートタイフーンではね返されて延焼後、墜落するところへZの掲げたマジンガーブレードが腹部を貫き、ブレストファイヤーとブレストバーンの合体技でとどめを刺され爆死。

製作・スタッフ編集

  • 製作:登石儁一、フジテレビ東映
  • 製作担当:茂呂清一
  • 企画:有賀健籏野義文
  • 原作:永井豪ダイナミックプロ
  • 脚本:高久進
  • 作画監督:角田紘一
  • 美術監督:辻忠直
  • 音楽:渡辺宙明
  • 主題歌:
  • 原画:奥山玲子、森英樹、木野達児、金山通弘、小田克也、阿部隆、小松原一男森下圭介、小泉謙三、飯野酷、津野二郎
  • 動画:小川明弘、小林敏明、坂野隆雄、服部照夫、薄田嘉信、田村晴夫、山田みよ、長沼寿美子、久保寺輝彦、白川忠志
  • 撮影:吉村次郎、相磯嘉雄
  • 背景:下川忠海、勝又激、柿沼雅人、新井寅雄、遠藤重義、杉本隆一
  • トレース:奥西紀美子、五十嵐玲子、谷口恭子
  • 彩色:増川千鶴子、藤沢邦子、鈴木邦子、宮城邦子
  • セログラフ:冨永勲、林昭夫
  • 検査:森田博、小鯨正豊
  • 特殊効果:林富喜江、岡田良明
  • 編集:千蔵豊
  • 録音:池上伸照
  • 効果:伊藤道広
  • 記録:大橋千加子
  • 演出助手:遠藤勇二
  • 製作進行:佐伯雅久
  • 録音スタジオ:タバック
  • 現像:東映化学
  • 演出:西沢信孝

主題歌・挿入歌 編集

主題歌 編集

  • 空飛ぶマジンガーZ
作詞:高久進/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎コロムビアゆりかご会

挿入歌 編集

  • わが友マジンガーZ
作詞:土井信/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎
  • おれはグレートマジンガー[1]
作詞:小池一雄/作曲・編曲:渡辺宙明/歌:水木一郎、コロムビアゆりかご会

映像ソフト編集

  • 1980年代に東映ビデオからVHSで発売されていたが現在は絶版。
  • 2003年5月21日に同じく東映ビデオから『マジンガー the MOVIE 1』のタイトルで「マジンガーZ対デビルマン」とのセットで漸くDVD化された。
  • 2011年10月21日発売予定の「復刻!東映まんがまつり1973夏」に収録される。初単巻化となる。

併映作品 編集

脚注 編集

  1. 画面クレジットは「グレートマジンガー」

関連項目 編集

テンプレート:Anime-stub

it:Mazinga Z contro il Generale Nero

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